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こんにちは、やさしい家庭菜園ノートのまっちゃんです。
家庭菜園でブロッコリーの中央にできた大きな花蕾を収穫すると、「これで一株終わりかな」と株を抜きたくなることがあります。でも、ちょっと待ってください。ブロッコリーには、頂花蕾を採ったあと、葉の付け根から伸びる側枝に小さな花蕾を付ける品種があります。
つまり、家庭菜園のブロッコリーは、頂花蕾を収穫しただけで必ず栽培終了になるわけではありません。側花蕾が出るタイプなら、株を残して追肥や水やりを続けることで、もうしばらく収穫を楽しめます。
ただし、すべての品種が同じように脇芽をたくさん出すわけではありません。さらに、株が弱っている、病気が出ている、次の野菜の植え付け時期が迫っているといった場合は、側花蕾を待ち続けるより片付けたほうがよいこともあります。
私も家庭菜園では、一つ大きなブロッコリーを採ると「もう十分かな」と思うことがあります。それでも株の周りをよく見ると、葉の付け根から小さな芽がいくつも動き始めていることがあるんです。こうなると、もう少し育ててみたくなります。
この記事では、頂花蕾を採ったあとの株を抜くか残すか、側花蕾を育てる追肥と水やり、脇芽の収穫時期、栽培終了の見極め、株の片付け、根こぶ病への注意、後作まで順番に解説します。
- ブロッコリー収穫後に株を抜くか残すかの判断
- 側花蕾を育てる追肥と水やりの考え方
- 収穫を終えて株を片付けるタイミング
- 連作障害を避ける後作と土の扱い方
家庭菜園のブロッコリー収穫後の育て方
家庭菜園のブロッコリー収穫後は、「大きな花蕾を採ったから株を抜く」と機械的に決めるのではなく、品種と株の状態を見ます。頂花蕾と側花蕾の両方を採れるタイプなら、中央を収穫したあとも葉を残し、側枝を育てていきます。
そのためには、頂花蕾の切り方、追肥、水やり、害虫の確認がポイントです。一方、側花蕾が出にくい品種や、株全体が弱っている場合まで無理に残す必要はありません。まずは自分の株が「まだ収穫を続けられる状態か」を見ていきましょう。
収穫後すぐ株を抜かない理由
一般的なブロッコリーで最初に大きく育つ中央部分は「頂花蕾」と呼ばれます。頂花蕾を切ったあと、品種によっては葉の付け根から側枝が伸び、その先に小さな「側花蕾」ができます。
家庭菜園では、この側花蕾を「脇芽のブロッコリー」と呼ぶことも多いですね。頂花蕾ほど大きくならなくても、大きくなったものから順番に採れるため、一株から複数回収穫できるのが魅力です。
サカタのタネでは、ブロッコリーを花蕾の付き方によって、主枝に大きな花蕾が付く頂花蕾型と、主枝と側枝の両方に花蕾が付く頂・側花蕾型に分けています。また、頂・側花蕾型では、頂花蕾を収穫したあとに追肥して側花蕾を育てる方法が紹介されています。(出典:サカタのタネ「ブロッコリーの育て方・栽培方法」)
そのため、側花蕾が出る品種で株が健康なら、頂花蕾を採った直後に抜いてしまう必要はありません。
判断するときは、葉の付け根をのぞいてみてください。小さな芽が膨らんでいたり、短い枝が伸び始めていたりすれば、側花蕾へ育つ可能性があります。
株を残しやすい状態
葉がまだ緑色で十分に残り、茎がしっかりしていて、葉の付け根から側枝が動いている株なら、側花蕾の収穫を続ける候補になります。
反対に、葉の大部分が枯れている、茎や株元が腐っている、病斑が広がっている、根に異常があるといった株では、長く残すことを優先しません。家庭菜園では一株だけを見るのではなく、次の野菜を植える時期も合わせて考えることが大事です。
品種で側花蕾の出方が違う
ブロッコリーを収穫後も長く楽しめるかどうかは、管理だけでなく品種によるところが大きいです。
種袋や苗ラベルを見ると、「頂花蕾どり」「頂側花蕾どり」「側花蕾も収穫できる」「脇芽がよく出る」など、品種の特徴が記載されていることがあります。収穫後まで楽しみたいなら、この表示を確認して選ぶと分かりやすいでしょう。
一方、側花蕾について書かれていない品種でも側枝が出ることはあります。ただし、側花蕾の数、大きさ、伸びる速さには差があります。そのため、「ブロッコリーなら全部、頂花蕾を採ったあと何個も収穫できる」と考えないほうが正確です。
| タイプ | 頂花蕾収穫後 | 家庭菜園での考え方 |
|---|---|---|
| 頂花蕾中心の品種 | 側花蕾が少ないことがある | 脇芽の状態を見て継続を判断する |
| 頂・側花蕾型 | 側枝にも花蕾が付きやすい | 追肥を行い順次収穫する |
| 茎ブロッコリー | 側枝の収穫が中心 | 花蕾と茎を繰り返し収穫する |
次に苗を購入するとき、側花蕾まで採りたい場合は品種選びの段階で「脇芽が出やすいか」を見ておくとよいですね。頂花蕾一個の大きさだけではなく、一株を長く収穫するという楽しみ方ができます。
ブロッコリーの植え付けから収穫までの基本は、家庭菜園のブロッコリー育て方でも詳しく紹介しています。
頂花蕾は脇芽を残して切る
側花蕾まで育てたいなら、頂花蕾を収穫するときの切り方も意識します。
サカタのタネでは、頂・側花蕾型で立派な側花蕾を採るため、多少若い頂花蕾を短めに切り、その後に追肥する方法が示されています。つまり、食べる茎を長く取りたいからといって、何段も下の葉までまとめて深く切り落とす方法は、側芽を残すという目的には合いません。
花蕾の下には大きな葉が何枚もあります。その葉の付け根には側芽があるため、できるだけ元気な葉と芽を残します。
もちろん、「絶対に何センチの茎を残す」という全国共通の数字があるわけではありません。花蕾の位置や品種によって株姿が違うからです。大切なのは、頂花蕾だけを必要な長さで切り、下の側芽をむやみに切らないことです。
太い茎を切るときは、よく切れる園芸用の収穫ばさみや包丁を使うと作業しやすくなります。傷んだ刃で何度も茎をつぶすように切るより、一度できれいに切れる道具のほうが扱いやすいです。
◆まっちゃんのワンポイントアドバイス
頂花蕾を採ったあと、私は株の周囲を一周して葉の付け根を見ます。そこで小さな芽がいくつか残っていれば「まだ採れそうだな」と判断しやすいです。収穫するときに下の葉まで一緒に落としすぎないのがポイントですよ。
収穫後は追肥で側花蕾を育てる
側花蕾を続けて育てる場合、頂花蕾を収穫したあとに追肥を行う栽培方法があります。
頂花蕾を一つ作った株は、そこで完全に生育を止めるわけではありません。側枝を伸ばして次の花蕾を作るためには、引き続き養分が必要です。
ただ、追肥量は使う肥料によって違います。元肥がどの程度入っているか、露地かプランターか、これまで何回追肥したかでも変わります。そのため、家庭菜園では「一株に必ず何グラム」と固定するより、肥料袋に記載された施用量を基準にしてください。
扱いやすいのは、家庭菜園向けの野菜用の粒状肥料などです。株元の茎へ直接大量に寄せるのではなく、製品の使用方法に従って株の周囲へ施します。
一方、側花蕾が出ない株や、間もなく抜く予定の株へ追肥する必要はありません。肥料を使う目的は「まだ育てる部分を育てること」です。栽培を終える株へ追加しても意味が薄くなります。
肥料を増やせば脇芽も増えるわけではありません
側花蕾を多く採りたいからと一度に大量の肥料を入れるのは避けます。品種、根の状態、気温などでも側枝の伸び方は変わります。施肥量は製品表示とこれまでの施肥履歴を基準にしましょう。
特に市販の元肥入り培養土で育てている場合は、すでに肥料分が含まれています。追肥を重ねるときは、培養土と追肥の両方の表示を確認すると安心です。
水やりは土の乾きを見て行う
収穫後も側花蕾を育てるなら水は必要ですが、「毎日一回」と回数を固定しないほうが管理しやすいです。
露地栽培では、冬になると夏ほど土が乾きません。気温が低く、雨のあと何日も湿ったままになることがあります。そのような状態で毎日水を追加すると、根域が長時間過湿になることがあります。
土の表面だけでなく、少し下まで乾いているかを確認し、必要なときに根へ届くように与えます。プランターでは土量が少ないため露地より乾きが早いことがありますが、それでも天候によって大きく変わります。
鉢を少し持ち上げられるなら、乾いたときと湿ったときの重さを覚えておくと分かりやすいです。指を少し土へ入れて確認する方法でも構いません。
また、真冬に花蕾が紫色になることがあります。サカタのタネでは、冬にブロッコリーの花蕾が紫色になる場合があるものの、ゆでると緑色になるとしており、紫色になったこと自体を異常とはしていません。
紫色だけで株を抜かない
寒い時期に花蕾が紫色を帯びても、それだけで病気とは判断しません。腐敗、悪臭、広がる病斑、株の萎れなど別の異常がないかを合わせて確認します。
一方、葉が黄色くなったときも、すぐ肥料不足と決めつけないこと。古い下葉の老化、寒さ、根の過湿、病害虫など複数の原因が考えられます。株全体、新しい葉、土の状態まで一緒に見てください。
側花蕾は締まったうちに採る
頂花蕾を収穫したあと、葉の付け根から伸びた側枝の先に小さな花蕾ができます。これが十分育ったら順番に収穫します。
側花蕾は頂花蕾ほど大きくならないことが多いため、「スーパーで売っているブロッコリーと同じ大きさになるまで待とう」と考えると採り遅れやすくなります。
見るべきなのは大きさだけではなく、花蕾の締まり具合です。小さな蕾が密に集まり、まだ開いていない状態で採ります。
一株の側花蕾は、全部同じ日に大きくなるわけではありません。大きくなったものから収穫し、小さいものは株へ残します。
側枝を切るときも、さらに下から伸びようとしている芽がないか見てください。品種によっては、一度側花蕾を切ったあとも別の芽が育つことがあります。
側花蕾はサイズより締まりを見る
黄色い花が目立つまで大きくしようとせず、蕾が細かく締まっているうちに収穫します。家庭菜園では、小ぶりでも食べ頃のものから少しずつ採れるのが利点です。
頂花蕾を採る適期については、家庭菜園のブロッコリー収穫時期でも詳しく解説しています。
側花蕾はいつまで収穫できるか
「ブロッコリーの脇芽はいつまで採れるのか」という疑問もありますが、全国共通で「○月○日まで」と決めることはできません。
収穫できる期間は、品種、種まき時期、地域、気温、霜、株の大きさによって変わります。側花蕾型でも厳寒期には生育がゆっくりになることがあり、暖かくなると再び動きやすくなる一方、春の気温上昇とともに花蕾が開きやすくなります。
そのため、終了時期はカレンダーではなく、株の変化から判断するほうが現実的です。
目安になるのは、側花蕾がほとんど出なくなった、出ても小さいままになった、花蕾がすぐゆるむ、株の葉が大幅に減った、病害虫が増えてきた、といった状態です。
さらに大事なのが次の作物の予定です。たとえば春にトマトやキュウリなどの夏野菜を植える場所として使うなら、ブロッコリーの小さな側花蕾をあと一つ待つことで、次作の適期を逃すのはもったいないでしょう。
最後の一個を採ることより、菜園全体を適期で回すほうが大切な場合もあります。
◆まっちゃんのワンポイントアドバイス
家庭菜園だと「もう一個出るかな」と思うとなかなか抜けません。でも、側花蕾がかなり小さくなり、春の苗を植える時期まで来ているなら、そこで交代。私は一株だけでなく畑全体の予定を見て決めるようにしています。
花が咲いたら収穫適期は過ぎている
ブロッコリーとして食べている部分は、多数の花の蕾が集まった花蕾です。そのまま収穫せずに置けば、蕾がゆるみ、やがて黄色い花が咲きます。
ブロッコリーの一般的な収穫適期は、花蕾が十分に育ち、硬く締まっている段階です。そのため、黄色い花が次々に咲き始めた状態は、少なくとも収穫の適期を過ぎています。
ここで注意したいのは、「黄色い花が一輪見えたら直ちに危険」と考える必要はない一方、「開花しても品質はまったく変わらない」とも言えないことです。開花が進むにつれて花蕾がばらけ、茎が硬くなるなど、食感や品質が落ちやすくなります。
そのため、家庭菜園では花が咲くまで待つのではなく、蕾が締まっているうちに収穫することをおすすめします。少し開き始めたものを利用する場合も、腐敗、ぬめり、異臭など別の異常がないかを確認し、状態のよいうちに早めに使いましょう。
「もっと大きくしたい」と数日待った結果、急に黄色い花が見えてくることがあります。特に春になって気温が上がる時期は変化が速いため、小さめでも締まっていれば採る。そのくらいの感覚で十分です。
側花蕾にも虫が付くことがある
頂花蕾を採ったあとも株を残すなら、病害虫の観察は続けます。
ブロッコリーでは、アオムシ、コナガ、ヨトウムシ類、アブラムシ類などが発生することがあります。特に春へ向かって気温が上がると、冬の間より害虫を見かける機会が増えることがあります。
側花蕾だけを見るのではなく、葉裏、新しい側枝、花蕾のすき間も確認します。葉に新しい穴がある、黒っぽいふんが増えた、葉裏に小さな虫がまとまっているといった変化があれば、早めに原因を探します。
すでに大きく育った株へネットを追加する場合は、虫が付いたまま覆わないよう、葉裏や花蕾を確認してから設置してください。株全体を覆える大きさの防虫ネットを使う場合も、裾に隙間を作らないことがポイントです。
詳しい虫の見分け方は、家庭菜園のブロッコリー虫対策でもまとめています。
家庭菜園のブロッコリー収穫後の片付け
側花蕾まで十分に収穫したら、今度は株を片付けます。このとき地上部だけを切って終わらせず、できれば根まで確認してください。ブロッコリーはアブラナ科なので、根こぶ病など同じ科の野菜に共通する病害を次作へ持ち越さないことが大切です。
また、片付けのあとはすぐ肥料や石灰を入れるのではなく、次に何を植えるか、病気がなかったか、土の状態はどうかという順番で考えます。収穫後のひと手間が、次の野菜づくりにつながります。
株を片付けるタイミング
ブロッコリーを片付けるタイミングは、最後の側花蕾を一個採った日と決める必要はありません。
まだ小さな脇芽が出ていて、次の作付け予定もなければ、もう少し残してもよいでしょう。一方、側枝がほとんど動かない、花がすぐ咲く、株が大きく弱ってきた、病気が疑われる、次の苗を植える時期になった場合は、栽培終了を考えます。
| 株の状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 脇芽が伸び花蕾も締まっている | 収穫を続ける |
| 側花蕾が徐々に小さくなった | 次作の予定と比較して判断 |
| 花蕾がすぐ開花する | 終了を検討する |
| 病斑や腐敗が広がっている | 早めに片付ける |
| 次の野菜の定植適期が来た | 次作を優先することも検討 |
大きな株を引き抜くときは、土が水浸しの状態より、適度に湿っている日のほうが作業しやすいです。茎だけを強く引っ張って抜けない場合は、株元の周囲へスコップを入れ、根を少しずつ起こします。
株を抜いたら、すぐごみに入れてしまうのではなく、根の形を一度見ておきます。この観察が、次の作付けを決める大切な情報になります。
病気の残渣は畑へ放置しない
収穫後の葉や茎を畝の横へ積んだままにしておくと、病害虫が残る場所になる可能性があります。
特に病気が出ていた株では、残渣をその場へ残さないことが重要です。茨城県のアブラナ科野菜の耕種的防除でも、被害株を早めに抜き、周囲へ放置せず、完全に腐熟化させるか適切に処分すること、栽培終了後に被害残渣を適切に処分することが示されています。(出典:茨城県「アブラナ科野菜の耕種的防除法」)
病気の疑いがある株を「肥料になるだろう」と、そのまま畝へすき込むのは避けましょう。
病気が疑われる株は健康な残渣と分ける
根のこぶ、腐敗、広がる病斑などが見られた株は畑へ放置せず、地域の処分方法に合わせて扱います。別の畝へ土付きの根を運ぶことも避けます。
健康で病害虫の問題がなかった残渣については、家庭用コンポストなどで十分に分解させて利用する方法もあります。ただ、太いブロッコリーの茎を丸ごと埋めて、すぐ真上へ次の苗を植えるような使い方はおすすめしません。
ブロッコリーの茎は太く、低温期には分解にも時間がかかります。次作をすぐ始めるなら、まず残渣を畝から取り除いて作業しやすくしておくほうが分かりやすいでしょう。
抜いた根はこぶがないか確認する
収穫を終えたブロッコリーを抜いたら、根を観察してみてください。
アブラナ科で注意したい土壌病害の一つが根こぶ病です。発病すると、根に大小のこぶが多数できることがあります。地上部では生育が悪くなったり、株がしおれたり、葉色が薄くなったりする場合があります。
茨城県の資料でも、根こぶ病はハクサイだけでなくキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科植物に発生し、感染株では根に多数のこぶが形成されるとされています。
もし根に不自然なこぶが多く見られたら、その根を畑へ残さないようにします。また、抜いたときに付着した土を別区画へむやみに移さないことも大切です。
根こぶ病は土壌や水を介して広がる病害なので、病気が疑われる区画で使ったスコップや長靴に多量の泥が付いている場合は、別の畝へ移動する前に泥を落としておくとよいでしょう。
ただし、家庭菜園では根の形だけで病気を完全に診断できない場合があります。そのため「こぶのようなものがあるから石灰を大量投入」とすぐ進むのではなく、まず同じアブラナ科の連作を避ける、排水状態を確認する、病根を残さないという基本を優先します。
根こぶ病なら輪作を長めに考える
ブロッコリーは、キャベツ、ハクサイ、カリフラワー、ダイコン、カブ、コマツナ、ミズナなどと同じアブラナ科です。
そのため、ブロッコリーを片付けた直後に同じ畝へ別のアブラナ科を植えると、共通する病害虫の影響を受ける可能性があります。特に根こぶ病など土壌病害が発生している場合は注意が必要です。
茨城県のアブラナ科野菜の防除資料では、根こぶ病の多発圃場について、アブラナ科以外の作物で4年程度輪作する方法が示されています。
ここで大切なのは、「ブロッコリーは必ず4年間空けなければならない」とすべての家庭菜園へ一律に当てはめないことです。4年程度という記載は、根こぶ病の多発圃場に対する防除法です。
病気が出ていない家庭菜園でも、同じ科を毎回続けるより、別科を組み合わせて作付け履歴を分散させるほうが管理しやすくなります。
後作は科で考える
「ブロッコリーの後に何を植えるか」だけではなく、過去にその畝で何科を育ててきたかまで記録しておくと、輪作を考えやすくなります。
後作は時期に合う別科を選ぶ
ブロッコリーの後作を考えるときは、「相性がよいといわれる野菜」を一つ選ぶより、まずアブラナ科以外で、その季節に植えられる野菜を探す方法が分かりやすいです。
たとえば秋冬どりのブロッコリーを春に片付けた場合、中間地では時期が合えばトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、インゲン、枝豆、トウモロコシなど別科の春夏野菜へ切り替えられます。
ただし、これらが「ブロッコリーの後なら必ずよく育つ」という意味ではありません。トマトを植えるなら、その場所で前々作にトマトやナスを育てていなかったかも確認します。
| 分類 | 主な野菜 | 後作での考え方 |
|---|---|---|
| アブラナ科 | キャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブ、コマツナ | 連続作付けを避ける方向で考える |
| ナス科 | トマト、ナス、ピーマン | 春夏の候補だが過去のナス科作付けも確認 |
| ウリ科 | キュウリ、カボチャ | 植え付け時期とスペースを確認 |
| マメ科 | 枝豆、インゲン | 季節が合えば候補になる |
| イネ科 | トウモロコシ | スペースと受粉に必要な株数を確認 |
家庭菜園では区画が小さいため、「完全な輪作表」を毎年守るのが難しいこともあります。その場合でも、同じ科を続けない、病気が出た場所を記録する、容器なら土を更新するといった方法を組み合わせられます。
後作選びでは、前作よりも「次の作物の適期」を優先することも重要です。せっかく別科を選んでも、植え付け時期を大きく外してしまえば育てにくくなります。
片付け後はすぐ石灰を入れない
ブロッコリーを抜いたあと、「土をリセットしよう」と堆肥、石灰、肥料を全部入れたくなるかもしれません。しかし、次作が決まる前から毎回同じ資材を入れる必要はありません。
まず見るのは、残った根、病気、水はけ、土の硬さです。そのうえで次に植える作物を決め、必要な土づくりを行います。
石灰は土のpHを調整するために使う資材なので、「野菜を収穫したから足すもの」ではありません。前作でも石灰を施していた場合、毎回量を測らず追加すると、必要以上にpHが上がることがあります。
根こぶ病対策では酸性土壌の矯正が防除法の一つに含まれますが、それだけで根こぶ病がなくなるわけではありません。輪作、排水、残渣処理などと合わせて考えます。
また、ブロッコリーの側花蕾を長く採るために収穫終盤まで追肥していた場合は、その施肥履歴も忘れないようにしてください。
次の作物の元肥は、その作物と使用する肥料の表示量を基準にします。「ブロッコリーが養分を全部吸ったはず」と考えて肥料を多くする必要はありません。
後作の土づくりの順番
株を抜く、根を確認する、病気の有無を見る、次の作物を決める、必要ならpHを測る、そのあとで堆肥や肥料を考える。この順番なら資材の入れすぎを防ぎやすくなります。
プランターの土も状態を確認する
プランターでブロッコリーを育てた場合、収穫が終わった土を毎回必ず捨てなければならないわけではありません。ただし、株を抜いた穴へそのまま次の苗を植えるのは避けたほうがよいでしょう。
ブロッコリーは長期間育つため、容器の中には多くの根が残ります。まず土をほぐしながら古い根を取り除きます。
そのとき、根にこぶがないか、黒く腐った部分がないか、土から嫌なにおいがしないかも確認してください。
病害が疑われる場合は、その土を健康な別の鉢へ混ぜて広げないようにします。容器自体にも土が付いているため、再使用するなら土を落として洗っておくと管理しやすいでしょう。
健康に育った株の土を再利用する場合は、細かな根を取り、土の水はけや粒の状態を確認します。必要に応じて新しい培養土や再生用土を補います。
また、再利用する場合も、次は同じアブラナ科ではなく別科へ切り替えるほうが輪作を考えやすくなります。狭いベランダでは容器ごと作物の科を入れ替える方法も使えます。
ただし、古い土には前作の肥料分がどの程度残っているか分かりにくい面があります。土壌再生材、培養土、元肥をすべて多量に重ねるのではなく、それぞれの商品表示を確認しながら補うことが大切です。
来年のために栽培記録を残す
ブロッコリーを抜いて畑が空いたら、そこで一つ記録を残しておくと翌年かなり役立ちます。
記録する内容は難しくありません。品種名、植え付け日、頂花蕾を採った日、側花蕾がどの程度採れたか、病害虫、追肥の回数、片付け日だけでも十分です。
特に「この品種は頂花蕾のあと脇芽がたくさん出た」という記録は、翌年の品種選びで使えます。
反対に、「大きな頂花蕾は採れたけれど側花蕾はほとんど出なかった」という記録があれば、次回は別の品種を選ぶ判断材料になります。
また、根こぶ病の疑いがあった場所は、区画まで記録しておきましょう。翌年になって畝が空くと、「去年ここに何を植えていたっけ」と分からなくなりがちです。
◆まっちゃんのワンポイントアドバイス
私は収穫量を細かく量らなくても、「頂花蕾大きめ、脇芽よく出た」「虫多かった」「3月末で片付け」くらいは残しておくと便利だと思っています。家庭菜園の記録は、立派な日記より翌年の自分が分かれば十分ですよ。
ブロッコリー収穫後のよくある質問
Q1. ブロッコリーは一度収穫したら株を抜きますか?
A. 必ずしもすぐ抜く必要はありません。頂・側花蕾型など側花蕾を採れる品種で、株が健康なら、頂花蕾の収穫後も株を残して側枝を育てられます。一方、側花蕾が出ない、病気が進んでいる、次作の適期が来ている場合は片付けを検討します。
Q2. ブロッコリー収穫後の追肥は必要ですか?
A. 側花蕾を続けて採るタイプでは、頂花蕾収穫後に追肥する栽培方法があります。ただし、肥料の量は製品、元肥、土の状態で変わります。側花蕾を育てずに株を片付ける場合は、収穫後の追肥は必要ありません。
Q3. ブロッコリーの脇芽は何回収穫できますか?
A. 一律の回数は決められません。品種、株の大きさ、気温、肥料、水分によって側花蕾の数が変わります。大きくなったものから採り、小さい芽を残しておくと繰り返し収穫できる場合があります。
Q4. 黄色い花が咲いたブロッコリーは収穫が遅いですか?
A. ブロッコリーの一般的な収穫適期は、花蕾が硬く締まり、開花する前です。黄色い花が目立つ状態は収穫適期を過ぎています。開花が進むほど花蕾がばらけたり茎が硬くなったりしやすいため、家庭菜園では花が開く前に収穫しましょう。
Q5. ブロッコリーの後に大根やキャベツを植えてもいいですか?
A. ブロッコリー、キャベツ、大根はいずれもアブラナ科なので、同じ畝で続けるより別科へ切り替えるほうが輪作を考えやすくなります。特に根こぶ病が多発した場所では、アブラナ科以外の作物による長めの輪作が重要です。
家庭菜園のブロッコリー収穫後まとめ
家庭菜園のブロッコリー収穫後は、中央の大きな頂花蕾を採ったからといって、必ずすぐ株を抜く必要はありません。
頂・側花蕾型など側花蕾が出る品種なら、下の葉と側芽を残し、頂花蕾収穫後に追肥を行うことで、脇芽から育つ小さな花蕾をさらに収穫できます。
ただし、すべての品種で同じ数や大きさの側花蕾が出るわけではありません。まず種袋や苗ラベルを確認し、分からない場合は葉の付け根から側枝が伸びているかを見て判断します。
水やりは毎日の回数で決めず、土の乾きに合わせます。冬に花蕾が紫色になることがありますが、紫色だけを理由に病気と判断する必要はありません。一方、春へ向かって暖かくなると花蕾が開きやすくなるため、黄色い花が咲く前、蕾が締まっているうちに収穫します。
そして側花蕾がほとんど出なくなった、花蕾が小さくなった、株が弱った、病害が出た、次作の植え付け時期が来た場合は、片付けへ切り替えます。
抜いた株は根まで確認してください。根に不自然なこぶが多数あれば根こぶ病を疑い、病根や被害残渣を畑へ残さないようにします。根こぶ病の多発圃場では、アブラナ科以外の作物で4年程度輪作する方法も公的資料で示されています。
- 側花蕾が出る品種なら頂花蕾収穫後も株を残す
- 下の葉と側芽を残して頂花蕾を収穫する
- 側花蕾を育てる場合は株の状態を見ながら追肥する
- 花蕾が締まっているうちに大きなものから順番に採る
- 側花蕾が出なくなったら次作の時期も見て片付ける
- 抜いた根を確認し病気の残渣は畑へ放置しない
- 後作はアブラナ科を続けず別科を基本に考える
大きな頂花蕾を一つ採っただけで「ブロッコリー終了」と思ってしまうと、株の下で育ち始めている小さな花蕾を見逃すことがあります。
収穫したあとに一度、葉の付け根をのぞいてみてください。新しい脇芽が見つかったら、もう少しその株を楽しめるかもしれません。そして十分に収穫したら、根まで確認してきれいに片付け、次の野菜へつなげる。この流れまでできれば、一株のブロッコリーを最後まで生かした家庭菜園になりますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。





